今回は先日ご来店いただいた、とあるお客様の話。
その方はお一人でご来店になり、
フィリップスタルクの時計をご覧になってみえ
試着もされました。
ちょっと変わった時計がお好きなようで、
『これいいですよね~!』
と、我々にも気さくに声をかけてくださる若者
(男性)だったんですね。
今時の若者らしくちょっと中性的で、
持ち物にもちょっとこだわりを持ってるぜ!!
といったオーラも感じられました。
結構長い間フィリップスタルクを食い入るように
チェックして見えたので、それを選ばれるかな~?
と、思いきや…
首を「ブン!ブン!ブン!」と振って、
まるでもう…
『いかんいかん!』
『俺はこれを買いに来たんじゃないんだぁ!!』
心の中で、そう叫んでいるように見えたんです。
そんな雰囲気にすごく親近感を感じ、微笑ましく
感じていると、その若者は手に持っていた
フィリップスタルクを置き、おもむろに
G-SHOCKコーナーへ「ツカ!ツカ!ツカ!」
という足音と共に無言で歩いていき、
そしてこちらを振り返り、あるG-SHOCKを
指差して、力強く…
『やっぱり、これ下さい!!』
と、おっしゃいました。
そうかそうか。
凄く悩んでいたんだなぁ…
よく考えれば、自分にもそんな経験あるなぁ…
買うものを心に決めて出かけたものの、
他のものに目を奪われて心が揺れてしまう…
そんな経験は誰にでもありますよね?
ただその若者は、その心理状況が態度や表情、
そしてその雰囲気で手に取るように解ってしまうんです。
もうとにかく、微笑ましくて彼の頭の中の台詞を
勝手に自分で作って楽しんでいました。
きっとこんな↓↓↓感じ…
『もう、誰が何と言おうと俺はこのG-SHOCKに決めたんだ!!』
『とっとと会計を済ませて帰るぜ!!』
『どうだ! 参ったか!!』
もう背後から炎が上がっているように見えるぐらい
気合が最高潮に達していたんじゃないでしょうか?
その彼の真剣勝負を目の当たりにして、
こっちも気合を入れて松岡修三風にお応えしました!!
「ありがとうございますぅぅぅぅっ!!」
「では、こちらへどうぞぉぉぉぉっ!!」
そしてレジまでご案内し、その他のご説明や
会計を行なっていると、
どうもソワソワして様子がおかしい。
とはいえ、気にしないようにしていると…
『すみません!!』
『やっぱり、このG-SHOCKやめますっ!!』
『あっちのに(フィリップスタルク)にしますっ!!』
もうその時の彼の力強さには感動しましたよ!
あっぱれです!
よくぞ自分の心の葛藤を力ずくでねじ伏せて、
自分に負けずに勝利したね~!!
しかもレジまで来てからの勝利ですから
まさに9回裏、2死満塁の場面で
彼は逃げずに自分と戦い勝利をもぎ取ったんですよ!!
いやぁ~!私、相当感動しました。
抱きしめてあげたかったですよ。
この興奮が覚めやらぬ内にその出来事を
誰かに伝えたくて、鼻息荒く家に帰り
嫁と子供を前にして、かくかくしかじか…
熱弁をふるいまして、
「どや!? 感動しただろっ!!」
と、問いかけましたら…
『ふ~ん…』
ですって。 泣